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ホテルのように心ほどける家へ -上質感をまとったマンション空間のつくり方-

この記事を読んでほしい方

  • 家族で暮らしているけれど、生活感を抑えた洗練された空間に憧れている方
  • モデルルームやホテルのような落ち着いた雰囲気を自宅でも再現したい方
  • 高級感はほしいけれど、派手すぎたり気取った空間にはしたくない方

この記事を読むと解決すること

  • 上質に見える住まいの具体的なつくり方がわかる
  • 仕上げ材の質感、配色、照明計画の整え方が理解できる
  • マンションでも無理なく実現できる“ちょうどいい高級感”のポイントが整理できる
目次

理想はホテルのような空間。でも現実は…?

「片付けてもどこか雑然として見える」「頑張ってインテリアを揃えたのに高級感が出ない」──そんな悩みは珍しくありません。

実は空間の印象は、家具よりも先に表面の質感・色の統一・光の当て方で決まります。

石のような風合い、木のあたたかみ、金属のシャープさをバランスよく取り入れ、配色と照明を整えることで、日常の暮らしを大切にしながらも、帰るたびに気持ちが整う住まいへと変えていくことができます。


高級感は「増やす」より「整える」でつくる

ホテルのような空間をつくるために特別な装飾は必ずしも必要ではありません。

重要なのは、石質感・木質感・金属のアクセントといった異なる表情の素材を整理し、色味を揃え、照明で陰影を与えること。

つまり足し算ではなく“調和”です。さらに集合住宅では、やりすぎない抑制が空間の完成度を左右します。

落ち着きのある配色と光の演出がそろうことで、自然体のまま品のある住まいが生まれます。


上質な空間には視覚的な共通ルールがある

多くの高級ホテルや上質な商業空間では、

  • 自然素材を思わせるリアルな表面仕上げ
  • トーンを揃えた落ち着いた色構成
  • 直接照明と間接照明を組み合わせた光環境

この3点が共通しています。

石目のような重厚さ、木目のあたたかみ、金属のきらりとした要素を組み合わせつつ、色数を抑え、照明で陰影をつくる。

これは空間デザインの基本的な手法で、住宅でも同じ考え方が有効です。

素材感と色調と光の計画が整うと、視界の情報量が整理され、空間が広く、静かで、上質に感じられます。


具体例①|質感のレイヤーで空間に奥行きを出す

まず意識したいのは「面」の仕上げです。

床・壁・天井のどこにどんな質感を置くかで、住まいの印象は大きく変わります。

石の風合いを感じる面、木のぬくもりを感じる面、金属の引き締まった表情を添えるポイントをつくると、空間に自然なメリハリが生まれます。

おすすめ建材

Panasonic ベリティスフロアー

木目の表情が繊細で、光の当たり方によって陰影が出やすい床材。落ち着いた色味を選ぶと、家具や石調素材とも調和しやすくなります。

LIXIL エコカラットプラス

陰影のある壁面をつくれる内装タイル。石を思わせる表情で、光が当たると立体感が際立ちます。調湿機能もあり実用性も高い建材です。

ミラタップ(旧サンワカンパニー)の金属質感の内装パーツ
洗面やキッチンまわりに金属の質感を加えると、空間全体が引き締まった印象になります。

マットなブラック系の金属仕上げやステンレス素材のパーツは、光の反射を抑えつつ上質なアクセントとして機能し、空間にさりげない緊張感を与えてくれます。

木目や石調など異なる素材感と組み合わせながら色のトーンを揃えることで、装飾を増やさなくても、落ち着きのある高級感を自然に演出できます。

具体例②|色の整え方で“静かな品格”をつくる

色使いは高級感を左右する重要な要素です。おすすめはベースをニュートラルな中間色で整えること。

グレージュ、ウォームグレー、淡いベージュなどを基調にすると、石の質感や木の風合い、金属のアクセントが自然に引き立ちます。

ポイントは「コントラストを強くしすぎない」こと。

床・壁・建具の明暗差をゆるやかに揃えると、視界が穏やかになり、ホテルのような落ち着きが生まれます。

そこに黒や真鍮色の金属要素を少量添えると、空間が引き締まり、上質な印象が完成します。


具体例③|照明で素材の魅力を最大化する

どれほど良い素材を選んでも、照明計画が整っていなければ魅力は半減します。

ホテルライクな空間づくりでは、光の重なりが重要です。

  • 間接照明で天井や壁をやわらかく照らす
  • ダウンライトで明るさを均一に分散する
  • スタンドやブラケットで光の高さに変化をつける

こうした多灯照明にすると、石目の凹凸、木目の陰影、金属の反射が美しく浮かび上がります。

素材の質感と色の統一が、光によってさらに引き立ち、空間に奥行きと落ち着きが生まれます。


具体例④|“やりすぎない”ための引き算

高級感を目指すほど装飾を増やしたくなりますが、情報量が増えると上質さは失われがちです。

特にマンションでは空間の広さに限りがあるため、石調・木調・金属の表情、配色、照明の陰影が活きる余白を残すことが大切です。

  • デザイン性の強い素材は一面に絞る
  • 家具の高さを揃えて視線を整える
  • 色は3~4色程度に抑える

こうした整理によって、素材の質感と光の効果がより際立ち、結果的に高級感のある空間になります。


整った空間は、暮らしの質も整える

石のような表情、木のぬくもり、金属のアクセントをバランスよく取り入れ、色味を揃え、照明で陰影をつくる。

そしてやりすぎず、空間を整える。この積み重ねが、見た目の美しさだけでなく、気持ちまで整う住まいをつくります。

ホテルライクな空間とは、非日常ではなく、日常を少し上質にしてくれる環境のことなのです。


この記事のまとめ

  • 上質な住まいは、素材の質感・色の統一・照明計画の組み合わせで生まれる
  • 石目・木目・金属のような異なる表情をバランスよく使うことが効果的
  • 配色は中間色中心に整え、コントラストを抑えると落ち着きが出る
  • 照明は多灯で陰影をつくることで、空間に奥行きと高級感が生まれる
  • マンションでは装飾を足すより、情報を整理する引き算が成功の鍵

背伸びをしすぎない上質さは、家族がいる暮らしの中でも無理なく続けられる心地よさにつながります。

整えられた空間は、毎日の時間を静かに豊かにしてくれます。

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